
定価 2,750 円(税込)
著者 林田 明大(ハヤシダ アキオ)
B6判並製 294頁
ISBN978-4-89619-785-3
・内容紹介
山田方谷の思想のルーツは、中江藤樹と同様、陽明学左派にあるとする著者の方谷思想をめぐっての陽明学観、日本陽明学の奥義を初公開。
巻末に方谷が講述・抄訳した「孟子養気章講義」の現代訳を附す。
・著者紹介
林田 明大(ハヤシダ アキオ)
著・文・その他
陽明学研究家、 ノンフィクション作家。 1952年、 長崎県島原市生まれ。
実践哲学としての王陽明の思想と、 日本の禅、 ゲーテやR・シュタイナーらの思想とを比較融合させた独自の視点による研究で知られる。 その研究成果を94年に
『真説 「陽明学」 入門』 (第一版) として上梓。 以降、 陽明学的な生き方を貫く良師・良書との出会いを糧に、 現代人向けの活きたテキストを数多く手がけている。
著書に 『真説 「伝習録」 入門』、 『財務の教科書』、 『雀鬼と陽明』、 『心が技術に勝った』、 『日本人らしい生き方』、 『陽明学と忠臣蔵』
『イヤな 「仕事」 もニッコリやれる陽明学』 など。 共著に 『「江戸しぐさ」 完全理解』 『少年少女のための 「江戸しぐさ」』 (越川禮子)
がある。
・目次
発刊に寄せて〈平沼赳夫〉
序 文 〈野島 透〉
は じ め に
プロローグ
▼山田方谷の詩 「諸生に示す (示諸生)」 について
▼山田方谷、 藩政改革に成功する
▼方谷、 松山城の無血開城に成功する
義先利後説
▼学問とは、 善い人になるために稽古をすることである
▼方谷の 「義」 重視の 「義先利後説」 こそが、 藩政改革を成功に導いた
▼『師門問辨録』 は、 方谷陽明学の一つの到達点を示す
▼方谷は、 「陽明学左派」 であった
▼陽明最晩年の教説 「四句教」
▼儒・仏・道の三教融合の哲学を主張した王龍溪
▼『王陽明全集』 の編集を手がけた銭徳洪
▼龍溪の 「四無説」 と徳洪の 「四有説」
▼「本体即工夫」 論は、 現在の生き方を力づけてくれる
▼儒学史上の革命的な提言 「無善無悪説」
▼方谷の 「四句教」 理解
▼仁義五常の道の実践より、〈自らを欺く毋れ〉に努めよ
抜本塞源論
▼「万物一体論」
▼人格の陶冶が目標となった学校教育
▼陽明、 功利主義を、 偽善を徹底批判
▼『孟子』 王道論
▼王道と覇道との間には、 その精神において、 炭と氷ほどの違いがある
▼自らを正しくせよ
▼方谷の門人、 谷川達海と岡本巍
気 一 元 論
▼「〔『孟子』 の〕 浩然の気の章は廃すべからず」
▼義を集めるということは、 心の本体に復帰することを意味している
▼自然に従うことを善という
致良知
▼心の自然の知の働きこそ良知である
▼気とは、 良知であり、 自然である
▼良知は、 「心悟」 されるもの
▼惻隠の情は、 「我々を不意打ちにする」
▼とある出来事に遭遇した時、 瞬時の感応を実現してくれているのが 「良知」
▼「致知」 とは、 この吾の内なる良知の潜勢力を余すことなく実現発揮していくこと
藤樹学派
▼将軍の耳にまで達した中江藤樹の高弟・淵岡山の活躍ぶり
▼神明の冥加を信仰することが第一義である
▼淵岡山の高弟・木村難波の 「良知を戴いただき祈る説」
▼梅路見鸞の「無我の離れ」 「無発の発」
▼五事を正す
▼「良知、 知ること無くして、 知らずということ無し」
▼会津盆地一帯の武士、 農民、 町人からなる一千人余の人々が藤樹学を信奉した
エンディング
▼国にとって、 義を守ることこそ本当の利益だ
▼真の学問は、 樹を植えるようなもので、 根を心を養うだけである
附 録〈山田方谷講述、 門人・筆記 『孟子養氣章講義』 抄訳〉
参 考 文 献
あ と が き